埼玉新聞

 

埼玉で落とした現金、計16億7千万円超に…昨年1年で 拾得届が増、イオンなど膨大な数…拾われた現金は計11億2千万円超 さらに驚きの落し物、遺骨入れ、位牌、マーラ、ミーアキャットも

  • 【地図】埼玉県(周辺アリ・広域)縦横4対3(直し)

    埼玉の拾得届、最多93万件

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 昨年1年間に埼玉県警に寄せられた拾得(落とし物)届は、前年比6万35件(6・9%)多い93万1015件で、統計を開始した1989(平成元)年以降で過去最多だったことが分かった。2020年に新型コロナウイルスの流行で減少して以降、21年から3年連続の増加となり、コロナ禍前の19年(93万744件)と同じ水準に戻った。遺失届も前年比1万1117件(6・2%)増の19万227件となっていて、県警会計課は「鉄道などの公共交通機関からの届け出が増加している。行動制限が緩和され、人流が増えたことが要因ではないか」と分析している。

 同課によると、拾得届は20年に前年比で約20万件少ない73万9708件と大幅に減ったものの、その後は3年連続で増えている。

 昨年の拾得届のうち、鉄道やバス会社、商業施設など施設占有者からの届け出が78万3880件(前年比5万1301件増)で約84%を占める。特に大型商業施設は「イオンレイクタウンkaze」が1万1873件で最多。「イオンモール川口」が1万899件、「イオンモール羽生」が9717件で続いた。

 拾得届の中で物品は176万5312点(同10万7226点増)で、主な内訳は傘類が7万7203点、財布・小銭入れ類が5万2788点、鍵類が4万3050点。現金の11億2656万5488円は過去10年で最多だった。

 遺失届のうち、物品は60万1389点(同3万6463点増)で財布・小銭入れ類が最多の4万3534点。鍵類が2万9734点、携帯電話類が2万8745点で、この3項目で全体の約17%を占めた。現金は2億5千万円以上増えて16億7676万5450円だった。

 特異な物品について、拾得届にはマーラ、ミーアキャットの動物や位牌(いはい)、遺失届には現金6千万円や遺骨入れがあり、現金と遺骨入れは未発見で、位牌は未返還。マーラとミーアキャットは飼い主に返還されたという。

 県警遺失物コールセンターが昨年1年間に遺失物などの問い合わせを受けた件数は6万1536件で「届け出ありますか」「拾われてますか」などの検索が約6割を占めた。実際にコールセンターで受理した遺失届は7026件で全体の届け出の3・7%だった。

 1日当たりの平均取扱件数は拾得届が1、3、5、8、12月、遺失届は4、7、12月が多く、両方に共通する傾向として春休みや春先、夏休み、年末が目立つという。拾得物の遺失者への返還率は現金が約70%、物品が約53%でいずれも過去10年と同水準で推移する。同課は「例年の傾向として携帯する物の取り扱いが多いので、落とし物や忘れ物がないように注意してほしい」と呼びかけている。

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