埼玉新聞

 

女優・土屋太鳳さんらが出発式 西武鉄道、新型特急「ラビュー」の運行開始 西武秩父駅で一番列車を出迎え

  • 新型特急車両001系ラビューの一番列車を出迎える関係者たち=16日午前8時55分ごろ、秩父市野坂町の西武鉄道西武秩父駅ホーム

 西武鉄道(本社・所沢市)は16日、池袋線・西武秩父線(池袋~西武秩父駅間)で新型特急車両001系「Laview(ラビュー)」の運行を開始した。同鉄道の新たなフラッグシップトレインで、池袋駅(東京都豊島区)で出発式を実施。西武秩父駅(秩父市)では到着歓迎イベントも行われ、大勢の関係者らが一番列車を盛大に出迎えた。

 池袋~所沢間を最速19分で走るラビューは8両編成で、定員は422席。先頭車両の前面ガラスには国内初となる曲線半径1・5メートルの曲面ガラスを採用し、球面形状の特徴的な顔立ちに。客室の窓は縦1・35メートル、横1・58メートルの大型窓ガラスを等間隔で配置。座席には背丈に合わせて調節できる手動式可動枕や電源コンセントも設置されている。2019年度中に順次、特急車両10000系ニューレッドアローから置き換えられる。

 池袋駅で行われた出発式には西武鉄道の後藤高志会長、デザインを担当した建築家の妹島和世さんやCMに起用されている女優の土屋太鳳さんらが参加。一番列車は午前7時半に出発し、同8時55分ごろに西武秩父駅に到着した。同駅では県立秩父農工科学高校秩父屋台囃子(ばやし)保存部が演奏する中、秩父旅館業協同組合のおかみや観光関係者が小旗を振って乗客を出迎え、イチゴも振る舞われた。

 家族5人で池袋駅から一番列車に乗車してきた入間市の高校生戸沢結斗さん(16)は「窓が大きくて開放感があった。車内も落ち着いた雰囲気で、ぜいたくな感じだった」と笑顔。息子の龍之介君(8)と一緒に池袋駅から乗車した所沢市の会社員辻井宏太郎さん(38)も「ソファのようないすで、電車内とは思えなかった。これから通勤で乗る時も楽しみ」と語った。

 秩父観光協会の田代勝三会長(69)は「秩父は観光客が増えてきているが、新型特急車両で秩父を訪れる人がさらに増えてくれれば」と期待を込めていた。

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