埼玉新聞

 

浦和、リーグ札幌戦の反省が改善の切っ掛けに 守備の修正、アジアの戦いへ好材料 13日ACL北京国安戦

  • 松本戦の後半、PKを決める浦和のFW興梠=9日、サンプロアルウィン

  • 全身冷却機器に入って笑顔を見せる浦和のナバウト(浦和提供)

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で2年ぶり3度目の頂点を目指す浦和は13日、1次リーグG組第2戦で中国の北京国安と対戦する(日本時間21時・北京工人体育場)。

 今季の浦和は公式戦3試合で無得点、勝利なしのスタートだったが、6日のACL第1戦でシーズン初白星を挙げると、9日の松本戦でもリーグ初勝利を収めて2連勝中。松本戦では後半27分に興梠がPKを決め、リードを奪った後は松本の反撃をチーム一丸ではね返した。

 攻撃面には課題が残されているものの、2試合連続無失点の守備は0―2で敗れたリーグ札幌戦の反省が生かされている。槙野はACLのブリラム戦後、「(札幌戦は)ファウルする距離にもいられなかった。ある意味ミシャに感謝しなければ」と話し、苦い敗戦がディフェンスの修正につながったとみる。

 球際の激しさに加え、相手のプレーに対する準備や予測の部分で改善の切っ掛けが得られたことは、強力な攻撃陣を相手にするアジアの戦いに向けても明るい材料だ。

 オリベイラ監督は松本戦後、「今週は長い移動が伴う3連戦を戦っている。非常に消耗する日程の中、不利な状況がないように乗り越えていきたい」と選手の体調管理を優先課題に挙げた。

 浦和は今季、冷却療法「クライオセラピー」の機器を導入。マイナス170度で全身を冷やし、筋肉の回復を促進させる療法を取り入れた。松本戦の前日に使用した宇賀神は、「血液の循環がよくなる」と効果を実感している。

 練習などで選手が違和感を訴えた際には、サーモグラフィー式のカメラで患部を撮影。炎症反応を見ることで、「けがの予防につながる」とオリベイラ監督。最新機器を駆使しながら、リーグとACLの2冠達成に突き進む。

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