埼玉新聞

 

“幻の彫物大工”鴻巣の神社に名前発見 これが最後…死期悟り名を残したか 国宝の造営の関わりも指摘

  • 日枝神社本殿で見つかった年号などの墨書と発見した斉藤真子さん(ものつくり大学横山晋一研究室提供)

  • 彫刻に彩られ、妻沼聖天山の本殿を連想させる日枝神社の本殿=鴻巣市小谷

 埼玉県鴻巣市小谷の日枝神社の本殿を調査している、ものつくり大学技能工芸学部建設学科の横山晋一教授の研究室の学生たちが、江戸時代の彫物大工の名と年号を記した墨書を本殿の内部で発見した。記されていた名は江戸彫物大工の御三家・島村家に属する島村俊実で、横山教授によると“幻の彫物大工”といえる存在という。さらに、国宝の妻沼聖天山(熊谷市)の本殿の造営に携わった彫物大工たちとの関わりも指摘する。

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