埼玉新聞

 

ホカホカ、甘いサツマイモのグルメを提供 300年続く芋の文化伝え、川越で「コエド芋パーク」

  • 川越芋を代表する伝統品種「紅赤」の天ぷらを無料配布する伊東蔵衛さん(左)=10日、川越市連雀町の蓮馨寺

    川越芋を代表する伝統品種「紅赤」の天ぷらを無料配布する伊東蔵衛さん(左)=10日、川越市連雀町の蓮馨寺

  • 川越芋を代表する伝統品種「紅赤」の天ぷらを無料配布する伊東蔵衛さん(左)=10日、川越市連雀町の蓮馨寺

 サツマイモのグルメを味わえる「コエド芋パーク」が10日、川越市連雀町の蓮馨寺で始まった。昨年初めて企画され、2回目となる開催。ホカホカ甘いメニューを提供する専門店などが集まった。

 今回は県内の5大学が、地元企業と協働するなどしてサツマイモを使った商品を開発。来場者に販売した。全体の参加店数も増え、県内外から36店が出展。実行委員会の森貴史さん(50)は「300年続く川越芋の文化を伝え、市内の三大イベントの一つに育てたい」と意気込む。

 川越芋の主産地でもある三富新田(三芳町、所沢市)などで継承される落ち葉堆肥農法は昨年、首都圏で初の世界農業遺産に認定された。この地域を代表する芋農家の伊東蔵衛さん(73)は、伝統品種「紅赤」の天ぷらを無料配布したほか座談会にも登壇。「私たちの農法が認知され、理解してもらうことが、将来につながる」と話した。

 11、12日の両日も、午前10時から午後4時まで開かれる。

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