埼玉新聞

 

かわいそう…住宅全焼、1人暮らし女性死亡 消火活動を見つめる友人が嘆き「今日会おうと思っていたのに」

  • 消火活動が行われる火災現場=29日午後0時20分ごろ、さいたま市桜区

 29日午前10時7分ごろ、埼玉県さいたま市桜区町谷2丁目、無職岡田照子さん(93)方から出火。木造2階建てを全焼し、焼け跡から岡田さんが遺体で見つかった。延焼で隣接する2棟が全半焼した。

 浦和西署によると、岡田さんは1人暮らし。遺体は屋内で発見された。同署で出火原因を調べている。

 さいたま市消防局によると、市内で今年発生した火災は29日午後6時現在で234件に上り、火災による死者は28日現在、過去最多に迫る16人となっている。

■近隣住民「言葉が出ない」

 現場で消火活動を見守っていた近隣住民の女性(83)は死亡した岡田さんとは30年来の友人で、「神様みたいな良い人で、言葉が出ない。この間うちに来たばかりで、今日もうちに(避難のため)連れて来ようと思っていたのに」と嘆いた。

 近所の小高理香さん(27)は29日午前10時ごろ、窓から入ってきた煙で目を覚ました。「引っ越してきた当初、(岡田さんが)ごみ出しなどを教えてくれた。子どもの登校時には『いってらっしゃい』と声を掛けてくれた」と振り返った。

 地元でクリーニング店を営む男性(83)は「息子が時折訪ねてきていたが、独り暮らしが寂しいようで、散歩の時によく世間話をした。良いおばあちゃんで、かわいそう」と話した。

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