埼玉新聞

 

バーニャカウダ、コロッケ、天ぷらなど多彩 蕨のレストラン8店がフェス、地元野菜で町おこし

  • 蕨産のショウガで岡田隆史さんが焼いたしょうが焼き

  • 岡田隆史さん=24日、蕨市

 「8人の料理人が蕨でおいしい野菜に出会った」―こんなキャッチフレーズの「ベジフェス」が埼玉県蕨市内のレストランで開催されている。新型コロナウイルスを吹き飛ばす町おこし事業の一環で、蕨市と蕨商工会議所の共催事業。市内のレストラン8店が参加し調理に地元産の野菜を使った特別メニューを出している。12月12日まで。

 どの店もJR蕨駅から徒歩圏内。ふろふき大根、蕨産野菜がたっぷり入ったとり鍋や湯豆腐、ゴボウとネギの天ぷらなど。サトイモのコロッケや彩り野菜のバーニャカウダを出す店も。

 10年前に同商議所企画の町おこし事業「蕨特産大人のプリン」開発に携わったフレンチ・シェフの須賀泰史さん(51)が料理長の「ラ・テラス大作」(中央3丁目)では、しょうが焼きを出している。

 ショウガは南町の農業野崎清蔵さんと正之さん父子が栽培した。野崎さんは20日開催の第35回蕨市園芸品評会に出品した農業者19人のうちの一人。

 ラ・テラス大作の厨房では副料理長の岡田隆史さん(43)がポークを焼いていた。「蕨の野菜はブロッコリーやカリフラワー赤カブやショウガなど。新鮮で味もしっかりしていて好評です」と、岡田さん。

 岡田さんは蕨市出身。20歳の頃から須賀泰史さんに入門し「とんかつ道をたっぷり教わった」という。さいたま市の天ぷら屋でも修行し、ラ・テラスに戻った。「いろいろ5人の師匠に教わりました」。1個100円のコロッケから650円のとんかつまで、テークアウトにも力を入れている。

 問い合わせは、蕨商工会議所(電話048・432・2655)へ。

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