埼玉新聞

 

イオンタウンふじみ野、21日開業 ふじみ野に複合商業施設、スムーズな受け渡しに決済アプリも導入

  • 21日に開業するイオンタウンふじみ野の外観イメージ(イオンタウン提供)

 イオンタウンは21日、埼玉県ふじみ野市内に複合商業施設のイオンタウンふじみ野を開設する。イオンスタイルを中核店舗に据え、県内初出店8店を含む全92店が入る。館内の専門店で注文や決済を事前にできるアプリを導入するほか、ネットの注文品を店舗で受け取るサービスを開業時から投入。館内で新型コロナウイルス対応も進め、年間で約660万人の来店客を見込む。

 新店は東武東上線の上福岡駅から約1キロで、ふじみ野市役所に隣接する。開設地は2012年まで日本無線の埼玉工場があった。建物は地上3階建てでテナントが入居する総賃貸面積は約3万5千平方メートルあり、「イオンスタイル」のほか、家電量販店「コジマ×ビックカメラ」、手芸専門店「手芸の丸十」などの専門店が入る。商圏は車で約10分以内にある5万5千世帯、12万人を想定する。

 デジタル対応の推進へ初の公式アプリ「イオンタウンアプリ」を投入する。スムーズな商品の受け渡しへ、事前に専門店の商品を注文、決済できる機能を初搭載した。館内の混雑状況の情報や各種クーポンも配信する。まずは専門店の数店が連携。運用しながら対応店舗を広げる。

 地域住民などの交流拠点としてコミュニケーションエリア「コトコト」を開設する。調理器具などがそろったキッチンスタジオを整備し、料理教室などで利用可能。リビングスペースにプロジェクターやマイク機器ホワイトボード、ワークスペースには電源、無線LAN、WEB会議機器も準備。各種会合や教室などに対応する。

 核店舗のイオンスタイルではコロナ禍で利用が増加のネットスーパーに注力。来店してネット注文品を受け取る利用客が増えており、店内の専用カウンターのほか、入店せずにドライブスルー形式の専用レーンや専用ロッカーでも受け取れるようにする。

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