埼玉新聞

 

甲冑行列の武者役、外国人の参加を 川越の春まつりで火縄銃実演の川越藩鉄砲隊保存会、初の呼びかけ

  • 小江戸川越春まつりで行った過の演武の写真を手に、外国人の参加を呼びかける寺田図書助勝廣さん=15日、川越市内

    小江戸川越春まつりで行った過の演武の写真を手に、外国人の参加を呼びかける寺田図書助勝廣さん=15日、川越市内

  • 小江戸川越春まつりで行った過の演武の写真を手に、外国人の参加を呼びかける寺田図書助勝廣さん=15日、川越市内

 各地で甲冑(かっちゅう)行列と火縄銃の実演を披露している獅子の会と川越藩火縄銃鉄砲隊保存会は、3月24日に川越市内で行われる小江戸川越春まつりの演武で、武士役の外国人を20人程度募集する。団体は毎年、まつりで演武を公開しているが、外国人の参加呼びかけは初めて。在留者と訪日客の別、在住の場合は市内外を問わない。

 募集するのは、甲冑行列の本陣武者役で、身長180センチまで、胴回り100センチまでの人。参加費4千円。使用するよろいかぶとは当時の構造や材質などに基づいた復元品で、模造刀も扱うため、応募者を面接して選考する。

 獅子の会の会長で、川越藩火縄銃鉄砲隊保存会代表の寺田図書助勝廣さん(79)は「川越一番街商店街周辺には多くの観光客が訪れているが、川越城本丸御殿や喜多院などの歴史的な場所にも外国人を含むより大勢の人に来てほしい。今回の企画を通して、川越の観光を点や線から面に広げられたら」と話した。

 また、獅子の会50周年と同保存会30周年を記念して、2月11、12の両日、同市仲町の鍛冶町広場で会員のよろいかぶとの展示と着用体験などを行う。時間は午前10時から午後4時30分まで。体験費は大人2千円、子ども千円。

 各企画の問い合わせは、寺田さん(電話090・9816・2623)へ。

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