埼玉新聞

 

イオンモール上尾、開業前に植樹祭 上尾市長と地域住民200人が参加、苗木千本を敷地外周に植樹

  • 敷地の外周を囲うように樹木を植栽する地域住民ら

 新型コロナウイルス感染拡大後の国内初出店となる「イオンモール上尾店」(上尾市愛宕)は、12月4日の開業を前に地域住民の参加による植樹祭を同店敷地周辺で開催した。

 植樹祭に先立ち、「心身に障害を持つ方々の身体機能の向上や自立促進の支援として地域で役立ててほしい」とイオン社会福祉基金より上尾市社会福祉協議会へ112台目となる福祉車両を贈呈。イオンリテール社の井出武美社長らが、同協議会会長の畠山稔市長に目録と車両パネルを手渡した。

 その後、畠山市長と応募のあった約200人の地域住民らが、22種類の樹木の苗木千本を敷地の外周を囲うように植樹した。子ども3人と植栽した同市栄町在住の柳沢洋子さん(42)は「子どもたちが大人になっても植樹した経験を覚えていてもらえたらと一緒に参加した。子どもの成長とともに樹木の生育も見守っていきたい」。同町在住の菅原江理さん(36)は「生活必需品がここに来れば全てそろうので便利な上、近所に病院や保育園が少ないので、生活に必要な施設が入っているのはありがたい」と話していた。

 同店では、植栽した樹木の生育も地域住民と取り組んでいく考えで、1年後をめどに育樹祭を開催する予定だという。

 同店は、市街地が拡大している地域特性を生かし、生鮮食品や総菜品などを充実させ日常使用の店舗として年間700万人の集客を目指す。フードデリバリーやテークアウトシステムの導入、ネット注文商品をロッカーで受け取れるロッカーピックアップなどコロナ禍における新しい生活様式に対応したサービスを提供する。

ツイート シェア シェア