埼玉新聞

 

20年かけ大改修、豪華絢爛に生まれ変わった屋台を曳き回し 秩父・宮側町で夜市 悪疫退散も祈願

  • 悪疫退散を祈願し、曳行した宮側町屋台=17日午後7時15分ごろ、秩父市宮側町のみやのかわ大通り

 秩父市宮側町のみやのかわ大通りなどで17日に夜市「第292回ナイトバザール」が行われ、悪疫退散を祈願し、20年かけて大規模改修した宮側町屋台が曳行(えいこう)した。当初は7月19、20日の秩父川瀬祭でお披露目予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、屋台の曳行は中止となっていた。

 現在の宮側町屋台は地元の名工丸岡治助により1935年に建造。かつては笠鉾(かさぼこ)だったが、大正時代に電線架設で曳行ができなくなり屋台となった。老朽化で大規模改修を実施していた。

 この日は雨の降るあいにくの天候だったが、ビニールシートで覆われた屋台は午後7時ごろから曳行を開始。感染防止対策を徹底し、秩父屋台囃子(ばやし)が鳴り響く中、囃(はや)し手の子どもたちが「ホーリャイ、ホーリャイ」と大きな声を張り上げ、生まれ変わった豪華絢爛(けんらん)な屋台が町内を曳(ひ)き回された。

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