埼玉新聞

 

134年間ありがとう…飯能・東吾野小で閉校式 児童や教職員のほか地域住民らも出席、学び舎に別れ惜しむ

  • 閉校式の最後に校歌を斉唱する児童ら(前2列)出席者

  • 児童の手で除幕された記念碑=3日、飯能市立東吾野小学校

 飯能市の小中一貫市立校、奥武蔵創造学園の開校に伴い統合される東吾野小学校(安田孝之校長、児童数27人)で3日、閉校式が行われた。児童や教職員のほか卒業生、地域の住民ら約240人が出席。134年の歴史に幕を下ろす学び舎(や)に別れを惜しんだ。

■隣接の施設活用、小中一貫校が開校

 過疎化による児童数の減少で、同校と西川小学校、吾野小学校を統合し、隣接する西川小と吾野中学校の施設を活用した隣接型小中一貫校が4月に開校される。吾野小や西川小と吾野中の閉校式は既に終えており、最後に東吾野小の式典が残されていた。

 同校は1884(明治17)年、現在の東吾野地区行政センター周辺に「甲東学校」として開校。今の校舎は1980年に、旧東吾野中学校跡地に移転完成した。閉校が決まると、歴代のPTA会長や地元自治会長などが実行委員会を結成。閉校記念事業の準備を進めていた。

 4月から児童はバスで登下校するようになる。「地域から子どもの声が聞こえなくなるのは寂しい」と同校卒業生の真野佐紀子さん(68)。

 式典で安田校長は地域と歩んだ学校の歴史を振り返り「地域の方と会う機会は減るかもしれないが、お世話になった方を見かけた時は、遠くからでもあいさつしてください。君たちの、その声が多くの人に元気を与えてくれる」と児童に呼び掛けた。

 東吾野小の校歌が気に入っていた3年生の田中澪さんは「第22代校長先生の杉山仁一さんが作詞した校歌。自然や生活の様子を歌っていて大好き」とにっこり。6年生の町田泰心君は「1年生から6年生まで仲が良く、みんなが学校全員の名前を言えるような小学校だった」と名残惜しそう。

 「感謝 134年間ありがとう」と刻まれた記念碑も校内に建立され、この日、除幕された。1年生の大野日菜子さんは「新しい学校は保育所で一緒だった友達に会えるから楽しみ」と期待を膨らませていた。

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