埼玉新聞

 

<新型コロナ>川口は中学新人戦中止…ほかの地区は開催 生徒50人が市長らに手紙「夢消えた。開催して」

  • 市長、教育長に宛てた中学新人戦の開催を求める生徒たちの手紙=23日、川口市

 3年生が引退して迎えた秋、中学校の運動部の新人戦県大会が開かれる一方、川口市は新型コロナウイルスの感染拡大防止のために市大会を中止した。川口と秩父地域を除くほかの地区では開催される状況に、運動部の生徒たちが奥ノ木信夫市長と教育長宛てに「新人戦を開催してください」と手紙を書いて訴えている。23日、市教委スポーツ課を保護者の一人が訪れ、任意で集めた生徒約50人分の手紙の入った封筒を手渡した。

 生徒たちの手紙は「新人戦がなくなってしまい、都道府県大会に出場できなくなり、夢もなくなった」「新人戦に向けて練習を頑張ってきたが悲しい気持ちです」「高校生のお兄ちゃんの試合や大人の試合はあるのに、中学生だけ出られないなんて納得できないです」などと訴えている。

 市に手紙を届けたのは市立中学校でソフトテニスをしている長男の母親(51)で「市の決定がひっくり返ることはないだろう。でも奇跡を祈る気持ちだ。とにかく子どもたちの訴えを読んでほしい」と訴えた。

 母親はまた「保護者にも中止に賛成と言う意見があり、賛否両論がある。しかし、国は『ウィズ・コロナ』と言い、Go Toトラベルを始めた。県大会が開催される中で、川口と秩父だけが参加しないということをどう理解したらいいのか。市の決定のいきさつにも不透明な部分がある。市に説明を求めたい」と話した。

 市教委スポーツ課によると、川口市は8月6日に中止を決定し各学校の校長に通知した。影響は16種目の1、2年生約6700人に出ている。同課は「市教委、中学校体育連盟、校長会の3者の意見が一致し中止を決めた。感染防止策、生徒たちのリスク回避を最優先に考えた結果」と理解を求めている。

 中学新人戦は秩父地区でも中止されており、県PTA連合会長が14日、中止撤回を求める要望書を約8300人の署名とともに秩父地域1市4町の教育委員会に提出した。川口市でも保護者らが撤回を求める署名を約8700人集め、市教委に11日までに提出した。

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