埼玉新聞

 

ヤオコー、子ども食堂・フードパントリーに米を1年間提供へ 最近コロナで埼玉に1億円寄付したばかり

  • 子ども支援活動を行う各団体に米の寄贈を始めたヤオコーの上池昌伸常務(右)に県社会福祉協議会の上木雄二副会長が感謝状を贈った=23日午前、さいたま市浦和区

 食品スーパーのヤオコー(川越市)は、県内の子ども食堂やフードパントリー活動支援を推進する。9月から毎月、県社会福祉協議会を通じて各活動を行う団体へ米の寄付を始めた。同社が子どもの支援を行う団体に食材を提供するのは初めてで、1年間行う。

 米は精米して3週間以内の物を寄贈する。総重量は毎月異なるが、2キロ、5キロ、10キロに包装したものを計100袋を贈る。毎月、同協議会から伝えられた団体にヤオコー側から配達する。9月は2キロを2個、5キロを89個、10キロを31個、計22団体に寄付している。

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、より地域の困り事の改善を推進するヤオコー。6月には感染防止の支援を目的に、出店の都県に浄財などを寄付し、埼玉県には1億円と医療資材のガウン2万着などを贈呈した。

 寄付の過程で新型コロナの感染に伴い、子ども食堂の運営が厳しいなどとの話も聞き、地域支援の拡大を図ろうと、県福祉部などと相談。各支援活動団体から米の提供の要望が多いことを踏まえ、米の定期的な寄贈を決めた。

 23日、さいたま市浦和区内で贈呈式が行われ、目録を贈呈した上池昌伸常務に同協議会の上木雄二副会長が感謝状を手渡した。上池常務は「子ども食堂など子ども支援活動は内容が幅広い。社員が各活動を視察し課題改善に必要なものを把握しながら、支援内容を拡充する。まずは県内でしっかりと応援活動を進めたい」と述べた。

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