埼玉新聞

 

商売繁盛、家内安全…境内に掛け声と手拍子響く 大宮氷川神社で酉の市「十日市」 境内、参道に露店300店

  • 縁起物の熊手の売買が成立し、境内に手拍子が鳴り響いた=10日夕、埼玉県さいたま市大宮区の武蔵一宮氷川神社

    縁起物の熊手の売買が成立し、境内に手拍子が鳴り響いた=10日夕、埼玉県さいたま市大宮区の武蔵一宮氷川神社

  • 縁起物の熊手の売買が成立し、境内に手拍子が鳴り響いた=10日夕、埼玉県さいたま市大宮区の武蔵一宮氷川神社

 埼玉県さいたま市大宮区の武蔵一宮氷川神社で10日、年末恒例の「十日市(とおかまち)」が開かれ、福を「かっ込む」熊手を買い求める参拝客らでにぎわった。縁起物の熊手の売買が成立すると、「商売繁盛」「家内安全」のかけ声と手拍子が境内に鳴り響いた。

 同神社の神事「大湯祭(だいとうさい)」に合わせて行われる酉(とり)の市で、境内や参道などに約300店の露店が立ち並んだ。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行してからは初めてで、日曜日と重なり、大勢の人が訪れていた。

 伊奈町の自営業高橋弘美さん(48)は10年以上、同じ熊手商をひいきにしている。今年は家族6人3世代で訪れ、1万円の熊手を購入した。「毎年のイベントで、縁起物で飾っている。来年の干支(えと)の龍がかわいい。家族が健康で幸せなのが一番」と話していた。

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