埼玉新聞

 

大学生逮捕、新たな詐欺 フィッシングメールで他人プリペイドカード情報得て再発行…買い物 誰が気付いた

  • 東入間署=ふじみ野市うれし野

 不正入手した他人名義のチャージ(入金)式プリペイドカードを使って加熱式たばこをだまし取ったとして、埼玉県警国際捜査課と東入間署の合同捜査班は1日までに、詐欺の疑いで、いずれも中国籍で東京都内の私立大学1年の男(20)=ふじみ野市市沢1丁目、詐欺罪などで起訴=と男(21)=東京都板橋区弥生町=の男2人を逮捕した。

 男らが使用したプリペイドカードは、共犯者がポイントプレゼントキャンペーンと称したフィッシングメールで会員情報を入手し、名義人に成り済ましてカード会社に再発行させ男や知人宅に発送させたという。同課によると、再発行させて不正入手するのは全国的に新しい手口で、店舗などに注意を呼び掛けている。

 逮捕容疑は氏名不詳者と共謀の上、4月29日、他人名義のチャージ式プリペイドカードを使用して、ふじみ野市内のコンビニエンスストアで加熱式たばこ(売価計6万2400円)を購入し、だまし取った疑い。県警は認否を明らかにしていない。

 同課によると、5月14日午前0時52分ごろ、ふじみ野市内の別のコンビニから、「外国人男性が日本人名義のカードでたばこを大量に買いに来ている」と110番があり、東入間署が建造物侵入容疑で男を逮捕。さらに都内のコンビニで、他人名義のプリペイドカードを使って加熱式たばこをだまし取ったとして、詐欺容疑で2回逮捕していた。

 県警は4月中旬~5月中旬に県内や都内で男らが関与したとみられる同様の事件を十数件確認。被害額は約150万円に上るという。転売目的の組織的な犯行とみて調べる。

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