埼玉新聞

 

客1万人超“鉄砲まつり”9、10日に開催へ 大名行列が行進後、御神馬が一気に駆け上がる予定 秩父地方の祭りの数々、締めくくりへ

  • 銃火が冬空を切り裂く中、参道を駆け上がる御神馬=2019年12月8日、小鹿野町飯田の飯田八幡神社

    銃火が冬空を切り裂く中、参道を駆け上がる御神馬=2019年12月8日、小鹿野町飯田の飯田八幡神社

  • 銃火が冬空を切り裂く中、参道を駆け上がる御神馬=2019年12月8日、小鹿野町飯田の飯田八幡神社

 小鹿野町は30日の定例記者会見で、同町飯田の八幡神社例大祭「鉄砲まつり」(県指定無形民俗文化財)の実施概要を発表した。コロナ禍の影響で中止が続いたが、今月9、10日に4年ぶりに開催する。9日は屋台・笠鉾(かさぼこ)の曳(ひ)き回しや歌舞伎上演、10日はメインの「お立ち神事」(銃火奉納)が午後4時から行われる。

 同祭りは、江戸時代から秩父地方で行われる数々の祭りの締めくくりとして親しまれている。お立ち神事は、大名行列が独特の所作で行進後、同神社火縄銃空砲奉納保存会などが参道の両側から上空に向けて空砲を発射。2頭の御神馬が社殿への石段を一気に駆け上がる。

 町などによると、今年は同保存会員ら34人が火縄銃でお立ち神事に参加。例年は西秩父猟友会も猟銃で参加するが、今年は空砲が調達できなかったなどの理由で、火縄銃のみで奉納が行われる。恒例の火縄銃演舞は実施しない。同祭りは例年、県内外から1万人以上が訪れている。3年間、万全な感染対策が取れず関係者のみで祭典を行っていた。
 

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