埼玉新聞

 

ドアなど触りたくない人に…カパルのハンドツール、志木で販売 殺菌効果ある合金製、軽量で携帯も便利

  • 取っ手に直接触らずにドアの開閉が可能なマルチハンドツール=志木市民会館

  • カパルのデザインが刻印されたマルチハンドツール

 公益財団法人「志木市文化スポーツ振興公社」は、同公社のマスコットキャラクターで、志木市の広報大使を務める「カパル」のデザインが刻印された「非接触マルチハンドツール」(税込み3300円)を販売している。

 コロナ禍の感染予防にドアノブや取っ手などに対応できて、市のPRに役に立てる新商品を作ろうと、同市の金属加工会社「司工業」が同公社とタイアップし、開発した。殺菌効果があるとされる真ちゅう製の小型サイズで30グラムと軽量のため、携帯に便利なのが特徴だ。

 同ハンドツールは縦34ミリ、横78ミリ、厚さ3ミリ。殺菌効果のある銅65%と亜鉛35%の合金「真ちゅう」製。表面には「Anti-virus keep social distance」の文字とマスク姿のカパル、裏面には「CONTACTLESS MULTIHAND TOOL」などと刻印されている。

 司工業によると、コロナ禍の中で知人が「ドアなどに触りたくない」と話していたことから、ネットを検索。米国で類似のツールがあることが分かり、独自開発。部品メーカーの受注が主流のため、カパルグッズがある同公社に販売ルートを相談し、タイアップが実現した。

 同社の佐藤達也工場長は「コロナ禍により受注も減少するなど仕事に影響が出ている中、カパルと組めたことは良かった。今後は各地域のゆるキャラなどとタイアップしたツールが製作できるように取り組みたい」と需要に期待を寄せている。

 同公社が管理運営する市民会館「パルシティ」の山口太郎館長は「地域の企業がコロナ禍で苦しんでいる中、少しでも元気になれるように力になりたい」と話している。

 同ハンドツールは「パルシティ」と公式WEBショップ「カパルん堂」で販売している。

 問い合わせは、同会館(電話048・474・3030)へ。

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