埼玉新聞

 

祭りの舞台、着々と…秩父で屋台、笠鉾組み立て 「準備万端、本番は安全第一で」 12月2、3日に秩父夜祭

  • 屋台の組み立て作業を行う本町町会のメンバー=26日午前、秩父神社境内

    屋台の組み立て作業を行う本町町会のメンバー=26日午前、秩父神社境内

  • 屋台の組み立て作業を行う本町町会のメンバー=26日午前、秩父神社境内

 日本三大曳山(ひきやま)祭りの一つ、「秩父夜祭」(12月2、3日)の開催を前に、埼玉県秩父市内の各町会で26日、国の重要有形民俗文化財に指定されている屋台や笠鉾(かさぼこ)の組み立て作業が行われた。

 市中心部に位置する本町は午前8時から、秩父神社境内の屋台収蔵庫に関係者約100人が集合。くぎを使わない昔ながらの工法で部材をはめ込み、金箔(きんぱく)押しの上に彩色された豪華な彫刻や幕を取り付けた。本町屋台は高さ約6・5メートル、重さ約12トンで、後幕中央のダルマ刺しゅうが特徴。

 本町は屋台を曳(ひ)き回す4町会が年交代で実施している屋台芝居の今年の当番。コロナ禍の影響もあり、今回6年ぶりに回ってきた。同会祭事部長の坂東信行さん(58)は「町の役者は日々稽古に励み、準備万端。本番は安全第一で祭りを盛り上げていく」と話していた。

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