埼玉新聞

 

国際興業、所有のバスを抗菌化 車内の手すりなど、抗ウイルス加工進める【#コロナとどう暮らす】

  • 国際興業は新型コロナウイルス感染防止対策として所有の全バスを対象に抗菌、抗ウイルス加工を施す=さいたま市浦和区のJR浦和駅

 県内などで路線バスなどを運行する国際興業(東京都)は11日から、新型コロナウイルス感染防止対策として、所有する全バスに抗菌、抗ウイルス加工を進めている。利用客が安心して乗車できる環境を提供するのが目的。東海や北陸地方でも実施するバス会社もあり、同様の取り組みが全国的に広がりそうだ。

 抗菌化の対象車両は、所有する路線バス、高速・空港連絡バス、観光バスの全車両、計998台。作業はバスの整備場がある10拠点で行う。

 抗菌化で使うのは化成品メーカーのスリーボンドファインケミカル(東京都)が製造の自動車車内用光触媒スプレー。酸化タングステンという光触媒がわずかな光と作用して長時間、消臭、抗菌効果、抗ウイルス効果を発揮するという。スプレー後、約1年間は効果が持続するという。

 容量が1本当たり111ミリリットルのスプレー缶を約2900本購入した。バス1台当たり3本を目安に使用。整備担当者らが車内の座席やカーテン、手すりや肘置き、シートベルト、握り棒などに吹き付ける。実施した車両には施工済のステッカーを張り付ける。年内中に全バスでの加工を完了する予定。

 埼玉高速鉄道も5日、月内から順次、全車両に抗菌加工を実施すると発表した。車両に抗菌対応のコーティング剤を噴霧するという。

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