埼玉新聞

 

ミカン果汁100%のビール人気 寄居産ミカンを使用「寄居蜜柑ビール」、ミカンの香りで飲みやすく

  • 人気を集めている「寄居蜜柑ビール」

 寄居町で町産ミカンを使用した「寄居蜜柑ビール」が開発され、寄居駅周辺の飲食店で提供されている。ミカンの香りも楽しめ、ビールの苦手な人でも飲みやすいと人気を集めている。

 開発したのは町内の若手事業者有志6人で構成する「寄居のビールをつくる会」。数年前、町内にあった造り酒屋が移転し、地酒がなくなった。町を盛り上げようと寄居ならではのミカンを使用し、地元の名を冠にした酒造りが昨年11月から始まった。ミカンのピール(果皮)と果汁100%が原料。アルコール分は4%。

 秩父市のマイクロブルワリー「合同会社 BEAR MEET BEER」と連携し、同町に昔から根付いている食文化の豚肉と合うビールを目指した。6月10日の仕込み初日は同会メンバーも参加し、麦芽や果汁、ピールなどを投入して完成を見守った。思いがこもったビールの色はもちろんオレンジ色。芳醇(ほうじゅん)でフルーティー、爽やかな味は女性でも飲みやすい。

 ビールは瓶詰めで330ミリリットル。希望小売価格は600円(税別)。要冷蔵で約6カ月保存できる。高橋酒店や用土農産物直売センターなどでも購入できる。

 同会メンバーの「金之介ほるもん」守屋祐之介店長(37)は「寄居町のお酒が完成し、各店の豚肉料理とビールを楽しんでください」とアピールしている。

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