埼玉新聞

 

不二家・ペコちゃんとゾウキリンがおともだちに 新座市が協定、お互いの広報活動を一緒に仲良く

  • おともだちとなった不二家のペコちゃんと新座市のゾウキリン。両端は協定に調印した不二家埼玉工場の寺田仁己工場長(左)と新座市の並木傑市長=新座市役所

 お互いのマスコットキャラクターが協力し、イベントに参加するなどして、地域の魅力を発信していこうと、新座市と同市内に洋菓子工場「埼玉工場」を開設している菓子製造会社「不二家」は、「ペコちゃん&ゾウキリンおともだち協定」を締結した。市のマスコット「ゾウキリン」が他の団体のマスコットと「おともだち協定」を締結するのは初めて。不二家が同様の協定を締結したのは、同社の工場が設置されている大阪府泉佐野市と静岡県裾野市に次いで3カ所目。

 協定書によると、両マスコットキャラクターは、(1)一緒にイベントに出演し、みんなを元気にする(2)一緒に仲良く、地域の情報や魅力を発信する(3)一緒に明るく子どもたちに笑顔を届ける―ことが目的。今後は、双方が主催するイベントに参加したり、お互いの広報活動に協力などする。

 同市内の商業施設「イオン新座店」内の不二家店舗は21日から協定締結記念キャンペーンを実施。商品パッケージにペコちゃんとゾウキリンのコラボシールを添付するとともに、商品購入の先着300人にコラボポストカードをプレゼントする。

 ペコちゃんは1950年に誕生した。子牛の愛称「ベコ」を西洋風にアレンジしたネーミングで、ほっぺに出している舌がチャームポイント。ゾウキリンは2010年、市制施行40周年記念事業で制作。雑木林の読み違いがネーミングで、ゾウとキリンをモチーフにデザインされている。

 20年に市制施行50周年を迎えた同市が19年秋、記念事業の一環で、市内企業との連携を図ろうと、同社に協定締結を打診。両者で協議を進めていた。

 協定締結式は同市役所で行われ、並木傑市長は「国民的なペコちゃんとゾウキリンが一緒に発信することで市を盛り上げていきたい」とあいさつ。同工場の寺田仁己工場長は「工場が市内にあることを知ってもらい、これまで以上に地域の魅力を発信していきたい」と抱負を語った。

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