埼玉新聞

 

ブルーベリー晩生種の摘み取り始まる 美里の観光農園、実った果実に自信「本来の甘酸っぱさ楽しんで」

  • 丸々と青紫色に色付いた晩生種のブルーベリー=美里町甘粕の池田ブルーベリー園

 全国屈指の栽培面積を誇る美里町のブルーベリー観光農園で18日から、晩生種(ばんせいしゅ)の摘み取りが始まった。同町甘粕の池田ブルーベリー園(池田政喜園主)は、豊かな甘みと爽やかな酸味のティフブルーなど樹木約300本を栽培。同園の池田静香さんは「今年は雨が多いが、7月中旬から青紫色に順調に色付き始めた。ブルーベリー本来の甘酸っぱさを楽しんで」と、丸々と実った果実に自信をみせる。

 同園はほかに中粒で甘みが強いアラパハなどの晩生種も栽培。例年、県南部や東京、神奈川などから訪れるリピーターが多いが、池田さんは「今年は手洗い励行や消毒用アルコールの配置など、新型コロナ対策も万全。新鮮なブルーベリーの宅配サービスも行ってます」とPRしている。

 かつて栄えた養蚕で桑畑だった耕作放棄地を活用し、同町は1999年、ブルーベリーの生産に着手。現在、町内全体のブルーベリー栽培面積は約35万平方メートルで全国屈指の規模まで成長した。町内に約百軒ある生産農家のうち観光農園は20軒で、美里観光農園の会を組織して毎年、摘み取り販売を促進している。

 7月中旬に早生種から晩生種に切り替わるブルーベリーは品種が多く、摘み取りは8月下旬まで楽しめる。摘み取り料金は、基本プランが入園料300円、摘み取り料1キログラム当たり1400円など。問い合わせは、観光農園専用ダイヤル(電話090・8890・8517)へ。

ツイート シェア シェア