埼玉新聞

 

<埼玉西武だより>大事な戦力、ファンと共に戦える日を 敵地での有観客試合、少しずつ日常に

  • 今季初勝利を挙げ、ヒーローインタビューを受ける埼玉西武の今井=8日、ZOZOマリンスタジアム(球団提供)

 未曽有のシーズンが開幕してはや3週間。チームは今季初のビジター遠征真っただ中だ。チームは宿舎でも新型コロナウイルス感染拡大防止対策をきめ細かく行っている。

 例えば、宿舎から球場まで向かうバス移動。通常は2台で行くところを現在は席の間隔を空けるために3台のバスが用意されている。食事会場も本来は円卓を複数の選手が囲み、和気あいあいと食べるが、机1台につき1人。勝った後でも負けた後でも静かである。

 そして宿舎を出る時、朝食の前に必須なのが検温だ。最高のパフォーマンスをグラウンドで出すために、厳重な注意を払いながら毎日を過ごす。

 そんな中で、8日には今井達也が7回無失点の好投でビジターでの今季初勝利を挙げると、10日からは敵地ZOZOマリンスタジアムとはいえ、有観客での試合が行われた。お客さんの前でプレーするのは2月下旬の宮崎での練習試合以来だった。まだまだ予断を許さない状況の中だが、日常は少しずつだが近づいているように思える。

 ファンの方も直接プロ野球を見ることを楽しみにしていただいていたはずだ。埼玉西武ライオンズは今年もファンと共に戦い、V3を目指していく。だからこそ、大事な“戦力”である皆さんも今こそ、日々の生活に気を付けていただき、また球場で共に戦える日を待ちたい。

 (埼玉西武広報部)

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