埼玉新聞

 

土曜の浦和駅、駅員が突然…開業140周年、中央改札前でフラッシュモブ 浦和駅初の試み 駅長「冥利に尽きる」

  • フラッシュモブでダンスパフォーマンスを行う駅員ら=28日午前、JR浦和駅

    フラッシュモブでダンスパフォーマンスを行う駅員ら=28日午前、JR浦和駅

  • フラッシュモブでダンスパフォーマンスを行う駅員ら=28日午前、JR浦和駅

 JR浦和駅は28日、駅開業140周年を記念し、中央改札前の東西連絡通路で、駅員ら28人によるゲリラパフォーマンス「フラッシュモブ」を行った。音楽に合わせて駅員らが突然踊りだす光景に、多くの駅利用客が足を止めて拍手を送るなど盛り上がりを見せた。同駅によると、駅員によるフラッシュモブは浦和駅では初の試みという。

 パフォーマンスは浦和駅と県芸術文化振興財団とのコラボ企画。ダンスの振り付けはさいたま芸術劇場の近藤良平芸術監督が担当した。同駅や近隣駅の駅員を中心に、運転手や車両センターの社員、埼玉大学ダンス部員らが参加した。

 午前11時、駅にチャイコフスキーの「くるみ割り人形」が流れると、駅員らが東西連絡通路に続々と集結し、列や輪を作って踊り始めた。制服を着た駅員らが踊る珍しさに、立ち止まった駅利用客の中には、動画を撮影する人も多くいた。約3分間のパフォーマンスが終わると、駅利用客からは盛大な拍手が起こった。

 子どもを連れてパフォーマンスを見ていたさいたま市浦和区在住の山本採歌さん(29)は「浦和出身なので、周年を祝っているのを見られてうれしかった」と話していた。

 自身もパフォーマンスに参加した鳥羽三男浦和駅長は「お客さんに拍手していただいて冥利(みょうり)に尽きる」と話し、「周辺駅の駅員なども参加し、地域との連携もできた」と胸を張った。

 フラッシュモブは午前11時と午後1時半の2回行われた。パフォーマンスを見守っていた近藤監督は「みんなが集う日常の場所に異空間が交じるどきどきが面白い。それができてうれしい」と語った。

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