埼玉新聞

 

<新型コロナ>川越まつり、中止に 370年の歴史ある小江戸の伝統祭事 川越氷川神社で例大祭のみに

  • 2019年の川越まつり

 川越まつり協賛会(会長・川合善明川越市長)は9日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、毎年10月に市中心部で開かれている川越まつり(同協賛会主催)を中止にすると発表した。例大祭のみ川越氷川神社に氏子ら関係者を迎え、10月14日に行う。

 1968年に協賛会が発足し、川越まつりが恒例化して以降、見物客でにぎわう山車行事の取りやめは3回目。昭和天皇の健康が悪化し、自粛した88年以来となる。

 協賛会によると、今年は10月17、18日の開催を予定していたが、「参加者や観光客の安全・安心の確保が最優先」として中止を判断した。

 川越まつりは370余年の歴史を誇る小江戸川越の伝統祭事。二層の鉾(ほこ)と人形で構成される絢爛(けんらん)豪華な山車の巡行が見どころで、2005年に「川越氷川祭の山車行事」として国指定重要無形民俗文化財となり、16年には全国33の「山・鉾・屋台行事」の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録されている。

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