埼玉新聞

 

<新型コロナ>キャバクラ客や医師など21人感染 久喜や坂戸でも陽性者 越谷市、クラスターの飲食店公表

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 県などは5日、新型コロナウイルスの感染者が新たに21人判明したと発表した。

 これまでに確認された陽性者は1239人(チャーター便帰国者含む)、死者は65人となった。重症者は3人。感染者の指定医療機関への入院は46人、一般医療機関への入院は84人、ホテル療養は19人、自宅療養は20人。592人が退院し、療養終了は392人となった(5日午後5時現在)。

 県によると、県管轄で8人の新規陽性者が判明した。これまでに詳細が分かっているのは、越谷、久喜、坂戸市、県外在住の20~30代の男女5人。久喜市の30代女性看護師は6月末に陽性者との接触歴があった。その他の3人は詳細を調査中。

 4日に判明し調査中だった11人は、加須市や鴻巣市、県外在住などの10~90代の男女。いずれも感染源が不明で感染経路などを調べている。

 越谷市によると、新たな感染者は市内の接客を伴う飲食店(キャバクラ)の20代のアルバイト男性。市は4日に感染が判明したさいたま市の20代女性、5日に感染が分かった春日部市の20代男性も同店の従業員と確認した。

 ほかに従業員4人の感染も確認されていることから、市は感染拡大防止のため、店名を「CLUB ATHENA(クラブアテナ)」(同市南越谷1丁目)と公表。クラスター(感染者集団)が発生しているとして、残る従業員の検査を進めるとともに、6月23~28日に店を利用した客に、市保健所へ相談するよう呼び掛けている。

 川口市によると、感染が判明したのは市内に住む20代の女性会社員。発熱して4日に検査を受けて5日に判明した。軽症でホテルに入った。

 また、市立医療センターに勤務する30代の男性小児科医が民間の検査で感染したことが分かった。男性医師は6月29、30日に通常勤務していたが、30日夕から倦怠(けんたい)感が出て、7月1日午前0時ごろに発熱。3日に検査し5日に陽性が判明した。感染経路は不明。居住地の都内の保健所が調査している。

 同センターは濃厚接触が疑われる小児科の医師約10人と看護師ら計17人を自宅待機にし、検査を実施する。小児科外来は予約患者のみに縮小。入院患者との接触はないとしているが、詳しく調査する。

 さいたま市によると、感染が判明したのはいずれも市内在住の10代1人、20代7人、30代1人、50代1人の計10人。いずれも軽症という。50代の無職男性はクラスターが発生している大宮区のキャバクラの客。10代女性は同じく越谷市のキャバクラの従業員。20代男性は東京都内のホストクラブの従業員。男女6人は勤務先や知人に陽性者がいた。

ツイート シェア シェア