埼玉新聞

 

捕獲の野生イノシシに豚コレラ陽性、東秩父で初 子ども連れ歩くイノシシ増…県、養豚農家に注意喚起

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 県は2日、5月28日~6月23日に捕獲した野生イノシシ10頭を検査した結果、東秩父村と秩父市の4頭が豚コレラ(CSF、豚熱)陽性と判定されたと発表した。東秩父村で捕獲された野生イノシシが陽性となるのは初めてで、これまでに陽性の野生イノシシが捕獲されたのは同村を含む16市町村で101頭に上った。

 県は昨年11月から秩父市や飯能市などの捕獲重点エリアで野生イノシシ用のワクチン4840個を散布している。

 県畜産安全課は「3月以降、出産シーズンや捕獲圧の高まりで捕獲数が減っていたが、これから成長した子どもを連れて歩き回るイノシシが増えると予想される。養豚農家には、ワクチンを打てない哺乳豚への感染を防ぐよう注意喚起する」と話している。

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