埼玉新聞

 

セクハラ主張の女性職員を提訴…元川越市議「名誉毀損だ」 330万円賠償求め 出馬意向も 女性の反応は

  • 川越市役所=埼玉県川越市元町

 元川越市議(69)が同市の30代の女性職員にセクハラやパワハラをしたと市議会の第三者委員会で認定された問題で、元市議は21日、女性の主張は名誉毀損(きそん)に当たるとして、330万円の損害賠償を求める訴訟をさいたま地裁川越支部に起こした。

 元市議は市内で記者会見し、「女性が主張しているような事実は一切ない。訴訟を通じて疑いを晴らしたい」と話した。4月の統一地方選で実施される市議選への出馬について問われ、「チャレンジしたいと思う」と立候補する意向を示した。

 訴状によると、元市議は女性職員の体を触ったことはなく、懇親会参加や飲酒を強要したこともないとしている。

 提訴を受けて女性側は「自分の非を認めず訴えてくるのは許し難い行為」とコメントを発表した。

 女性はこれまで懇親会での会話の一部とみられる音声データを公開するなどしてハラスメント被害を受けたと主張。市議会の設置した第三者委は、女性が主張していた行為の一部についてハラスメントと認定した。

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