埼玉新聞

 

<ランチ>なっからうんまい!肉にボリューム、人気の豚丼 寄居の焼肉たてがみ、特製みそタレで焼く自信作

  • 豚丼

  • 中村修一店主

 祖母が営んでいた寄居町の食堂跡地に2005年11月、孫の中村修一さん(52)が現在の店を構えた。結婚を機に11年の夏からランチも始めた。特製みそタレを塗り、炭火で焼いた豚丼は中村店主の自信作。「なっからうんまい(とってもおいしい)」と人気だ。

 特製みそタレは試行錯誤して作られた。秩父産の赤みそと白みそ、さらに赤ワインを使っているのが特徴。焼く前に深みのあるみそタレを群馬県赤城山の麓で育った上州豚の上ロースに塗り、炭焼きの焼き台で焼いていく。焼き上がった肉はやわらかく、ほんのりと炭の香りも漂う。うま味を閉じ込めた肉は子どもからお年寄りと幅広い年齢層の人たちから好まれ、ファンも多い。ご飯にも少し甘めのしょうゆタレがかかっていて、ご飯だけ食べてもおいしい。好みで和歌山産つぶサンショウもかけられる。中村店主は「『おいしかったです』と声を掛けられると、やりがいも出ます」。

 豚丼は小、並、大の三つの中から選べる。価格は税込みで小が700円、並が880円、大が1150円。肉の量は小が100グラム、並が140グラム、大が180グラム。丼が小さく見えるほど肉にはボリュームあり。

 プラス100円であおさのみそ汁とざく切りキャベツが付いたセットになる。伊勢志摩産あおさは素材本来のうま味と特有の風味も楽しめ、キャベツに付ける特製みそタレも並んでいる。

 豚丼はテークアウトでも食べられるが、事前の問い合わせが必要。営業自粛中、客から応援メッセージが届いたという中村店主は「温かい気持ちになりました」。

【メモ】焼肉たてがみ 寄居町末野107の1(電話048・580・0797)。営業時間は午前11時半~午後2時、午後5時~同9時。木曜日が休み。不定休もある。

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