埼玉新聞

 

<新型コロナ>児童らから小さな歓声 学校再開の川島町、通常の給食を開始 特別デザートがお祝いに

  • 窓側を向いて給食を食べる児童たち=5日、川島町畑中の町立つばさ北小学校

  • 5日の給食。左上が「学校再開のお祝い」で出された特別デザート=5日、川島町畑中の町立つばさ北小学校

 コロナ禍、長期の休校を経て、今月から各地の学校が再開され、早くも給食を始めた市町村もある。1日に学校が再開した川島町は、3日から通常の給食を開始した。

 5日、川島町立つばさ北小学校(藤田由美子校長、児童数142人)の3年生(16人)の給食の様子を取材した。机の向きは黒板のある正面ではなく、窓側を向いていた。3カ月前までは班ごとに給食を食べていたが、感染予防対策で取りやめた。これに伴い授業との一線を画すため窓向きにしたという。盛り付けも児童の給食当番ではなく担任の先生がしていた。

 食べる前に、先生が「きょうは(町から)特別デザートが出てます」と話すと、子どもたちから「エッ」と小さな歓声が上がった。マスクを外し「いただきます」をしてから食べ始めた。これまでは会話を交えて食べていたようだが、静かだった。

 献立は、中華スープ、たらのネギソースかけ、ホイコーロー、地元米のごはん、牛乳で、この日は、飯島和夫町長の肝いりで「学校再開のお祝い」として町から「いちごのクレープ」「ブルーベリーのタルト」の特別デザートが用意され、子どもたちに大好評だった。

 なお、同町の小中学校(小学校4、中学校2)は、8日から通常授業を再開する。1学期は7月31日まで、夏休みは短縮(8月1~23日)する。

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