埼玉新聞

 

ケバブサンド3000食、子どもらに無料提供 蓮田の移動販売店 予想以上の反響「生き残れる」

  • ケバブサンドを無料配布する大矢聖司さん=27日、市立蓮田北小

 蓮田市閏戸のケバブ移動販売店「ナザルケバブ」は、ケバブサンド3千食を地域や社会のために役立てようと、クラウドファンディングを設立。26と27日、地元蓮田市の小学校2校で子どもらにケバブサンド3千食を無料提供した。

 同店は東武動物公園などで、キッチンカーを活用し、ケバブサンドを販売。大型連休後の繁忙期に向け、2月に食材を仕入れたものの、新型コロナウイルスの影響で、3月から売り上げが激減している。

 同店業務責任者の大矢聖司さんによると、店の経営は厳しいが、材料の保存は可能で持続化給付金の対象企業。「落ち着きが取り戻せれば、生き残ることはできる」という。

 一方、地域の子どもたちや経済的に困っている家庭の支えになればと、ケバブサンド計3千食無料提供を企画した。クラウドファンディングも同時に立ち上げ、支援者も募っている。

 市教育委員会を通じて、26日に市立蓮田南小、27日には蓮田北小で、それぞれ午前11時からケバブサンドを配布。学校に訪れた親子連れらが、大矢さんからサンドが入った袋を受け取った。

 大矢さんは「少しでも地域に貢献できればと始めました。予想以上の反響。笑顔で受け取ってもらえることが何よりうれしい」と話している。

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