埼玉新聞

 

<埼玉西武だより>開幕へ自主練習に幕「始まったな」 メットライフドームに活気戻る

  • ウオーミングアップする埼玉西武の山川と見守る辻監督(奧)(埼玉西武提供)

 約1カ月半ぶりに活気のあふれたメットライフドームが戻ってきた。ユニホームを身にまとい、監督、コーチ、スタッフの指示に従って、選手たちがメニューをこなす。

 ようやく「自主練習」に幕を降ろした。「選手たちも、みんなで同じメニューに取り組む。今までは機械相手の練習だったけど、今日は打撃投手の球を打って、『始まったな』という気持ちになっているだろう」と、4月上旬以来のユニホームを着た辻監督も笑顔を見せた。

 自主練習期間中、選手たちは今できることを工夫しながら行ってきた。投手陣は佐野泰雄(和光高―平成国際大出)や高橋光成ら、遠い開幕日を見据えて筋肥大のトレーニングに励む選手が多くいた。今年は「球質」にこだわってトレーニングする平良海馬も、現時点で既に154キロを計測するなど好調だ。

 野手陣もそれぞれ課題を持ってこの時期を乗り越えてきた。連日、黙々とマシンに対峙(たいじ)する栗山巧、中村剛也の姿が印象的だった。

 「実戦に入った時にしっかり動けるようにしてほしい」。自主練習期間中にそう話していた辻監督。開幕は6月19日に決まった。少しずつ近づいてくる球音が鳴り響くその日に、3連覇を目指すナインたちはしっかり回答を出してくれるはずだ。

 (埼玉西武広報部)

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