埼玉新聞

 

<新型コロナ>県内で4人が感染 クラスター発生の彩の国東大宮メディカルセンター、入院男性が死亡

  • 埼玉県庁=埼玉県さいたま市浦和区高砂

 県などは14日、新型コロナウイルスの感染者が新たに4人が判明、90代の男性1人が死亡したと発表した。県内で陽性と判明したのはこれまでに977人(チャーター便帰国者含む)、死者は45人になった。入院中は感染症指定医療機関64人、一般医療機関108人で、重症者は8人。ホテルでの療養中は32人、自宅療養中は34人。すでに回復し退院している人は361人、自宅やホテルで療養を終了した人は330人。

 県によると、県管轄で新たに感染が判明したのは、所沢市と上尾市の80代と50代の女性ら3人。所沢市の80代無職女性は集団感染が発生した所沢ロイヤル病院の入院患者で、5日からせきが出ていた。

 県は13日に陽性が判明した80代無職男性も同病院の入院患者と明らかにし、同病院における陽性者は職員5人、患者18人、感染者の接触者3人の計26人となった。県の調べでは政令市、中核市を除く県内の医療従事者の感染は56人に上っている。

 上尾市の50代無職女性は4月25日~5月4日に感染が判明した春日部市の一家4人の親族。親族の発症以降にも接触があり、家族内感染が疑われている。

 さいたま市によると、県内の医療機関に入院していた90代の無職男性が14日に死亡した。30人のクラスター(感染者集団)が発生している「彩の国東大宮メディカルセンター」(北区土呂町)に入院していた患者で、同病院の死者は3人目。市内在住の死者は計9人となった。男性には基礎疾患があり、病状が悪化して転院したという。

 川口市によると、新たに30代の会社員男性の陽性を確認した。市内在住で渡航歴はない。容態は軽症で自宅静養している。

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