埼玉新聞

 

人気満腹メニュー圧巻34種類、ご飯おかわり自由 客大勢にぎわう町中華“宴佳”どうしても味わいたい一品は

  • 強火で一気に仕上げた、甘酢あん香る「スブタ」

    強火で一気に仕上げた、甘酢あん香る「スブタ」

  • 厨房で鍋を振る舒安飛さん=蕨市中央の中華料理「宴佳」

    厨房で鍋を振る舒安飛さん=蕨市中央の中華料理「宴佳」

  • 強火で一気に仕上げた、甘酢あん香る「スブタ」
  • 厨房で鍋を振る舒安飛さん=蕨市中央の中華料理「宴佳」

 蕨駅から中山道方面へ延びる西口駅前通り沿いに位置する店舗は、大勢の客でにぎわっている。中国出身の舒安飛さん、張陳飛さんの2人が東京都内で店を開き、その後2019年2月に現在の場所に移った。「中国の人は油を多く使った料理や辛い料理を好みますが、日本の人はあまり味の濃くないやさしい味、そしてあまり油っこくない味を好むようです」と話す張さん。メニューは日本人好みの味で提供しているという。

 ランチでも大人気の定食メニューは圧巻の34種類。主菜におかわり自由のご飯、サラダ、漬物、デザートがセットで満腹、満足間違いなし。鶏肉のうまみをしっかりと楽しめる「油淋鶏(ユーリンチ―)定食」や「豚肉、キクラゲと玉子炒め定食」は特に人気という。チャーハンや麺、チンジャオロース、マーボー豆腐、八宝菜、ホイコーローなど中華の定番を定食で注文できるほか、水ギョーザをはじめとした、あらゆる中華もここ一店で味わうことができる。

 舒さんが強力な火力で鍋を振る「スブタ」は味わいたい一品。衣をまとわせ油で揚げた豚肉、シャキシャキのピーマン、タマネギ、ニンジンのシンプルな具と、やや強めの甘酢あんが口いっぱいにうまみとなって広がり、思わず「これぞ」とうなりたくなる、王道の「口福」が楽しめる。

 「日本のお客さまは優しく、いろいろと話しかけてくれる。インターネットにメッセージを残してくれるのもうれしい」と張さん。「夜のお食事、お客さまが増えるとうれしい。お一人でも入りやすいお店づくりを心がけています」。「本場」を知る新たな町中華が地域に根付いている。

【メモ】中華料理「宴佳」(えんか) 埼玉県蕨市中央3の19の20ライオンズプラザ1F(電話048・287・8156)。営業時間は午前11時~午後3時、午後5時~同11時。不定休。アクセスはJR蕨駅西口から徒歩約5分。
 
【主な人気メニュー】定食はランチ時が税別650円~同880円で油淋鶏(同700円)、豚肉・キクラゲと玉子炒め(同700円)、五目炒飯+半ラーメン(同800円)などが人気。夜定食は100円増し。単品はスブタ(同700円)、水ギョーザ(同280円)など。宴会は10人以上の予約で1人無料。
 

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