埼玉新聞

 

<新型コロナ>高濃度アルコール100本、酒類販売店が川越市に寄贈 1日200本製造、市内で活用へ

  • 手指消毒に使用できる「アルコール77」を手にする松崎社長=川越市役所

 新型コロナウイルス感染の予防に役立ててもらおうと、川越市中福の酒類販売店「マツザキ」(松崎敦雄社長)は手指消毒に使える高濃度アルコールのスピリッツ「アルコール77」(300ミリリットル、税別880円)を製造、28日に100本を川越市に寄贈した。

 新型コロナの感染拡大に伴いアルコール消毒液の品薄が深刻化する中、社会貢献としての取り組み。5月から発売を予定していたクラフトジンの原料を活用し、本社敷地内の蒸留所で製造した。

 高濃度のため、除菌に即効性があるが、消防法で危険物に分類されることから地元消防の協力を得て、6月下旬まで2カ月間の製造を予定している。1日200本の製造を見込んでおり、消毒用エタノールの確保が困難な市内の医療機関や福祉施設などに優先して販売する。

 川越市役所で行われた寄贈式で松崎社長は「社会貢献という思いを込めて寄贈した。役立ててほしい」と話した。市は保健所などでの活用を予定している。

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