埼玉新聞

 

手すりにまたがり、身を乗り出す 飛び降りようとした女性救出 草加署、巡回業務の会社員らに感謝状

  • 感謝状が贈られた(右から)北條健次さん、半沢英也さんと草加署の大村正幸署長(草加署提供)

 草加署(大村正幸署長)は、建物の5階から身を乗り出して飛び降りようとしていた10代の女性を助けたとして、草加市の会社員半沢英也さん(44)と、三郷市の会社員北條健次さん(33)に感謝状を贈呈した。

 半沢さんと北條さんは3月24日、勤務先のパチンコ店などが入る複合施設「SAP草加店」の駐車場内を巡回中、建物の5階から手すりにまたがって身を乗り出している女性を発見。半沢さんがすぐさま女性の元に駆け付け、北條さんが無線を使って上司に連絡するなど連携して女性を救出した。

 半沢さんと北條さんは知的障害があり、同施設を運営するサンキョーの特例子会社「SAPハピネス」に障害者雇用で勤務する。2人は子どもが車内に放置されていないかなどを確認する駐車場の巡回業務を担当している。

 上司で同社草加事業所の尾上正明所長(70)も「それぞれの長所を生かし、いつも協力して仕事に励んでいる。当たり前のことがしっかりできるので、安心して仕事を任せられる」と信頼を置く。感謝状を受け取った2人は「女性を助けられてよかった」と喜んでいたという。

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