埼玉新聞

 

東武線・春日部駅、高架化で地下道“新東口”誕生 周辺混雑、貴重な存在 仮線路など今後、高架化どうなる

  • 11日から供用が始まる春日部駅南側の「富士見町地下道」東口側出入口

    11日から供用が始まる春日部駅南側の「富士見町地下道」東口側出入口

  • 11日から供用が始まる春日部駅南側の「富士見町地下道」東口側出入口

 東武春日部駅高架化工事に伴い、東西口を結ぶ駅南側の「富士見町地下道」東口側の新しい出入り口が完成し、11日、供用が始まる。

 市によると、地下道は1976(昭和51)年に設置。通路部分は幅3メートル、階段部分は幅2メートル。スロープがあり、降りて自転車を運ぶことができる。

 周辺の踏切が混雑、駅改札の利用は有料になる。地下道は地域の住民にとって、駅東西を往来するための貴重な通路。高架化事業に伴い、地下道の存続がこれまで度々話題に上がった。

 高架化事業では、現在の出入り口がある場所に伊勢崎線上り仮線路を設置する。そのため新しい出入り口はさらに東側に移設。出入り口は駅方面に向かう北側のみ。斜面は緩やかになる。11日午前10時から供用が始まる。

 工事は今後、伊勢崎線、野田線の順に東側に寄せ、その後西側から順に高架化する。2031(令和13)年度末の完成を目指す。今回新設される地下道出入り口は高架化工事が終わるまで使用。地上の高さで東西の往来ができるようになると、地下道そのものが役割を終える。

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