埼玉新聞

 

生チョコ「梅恋花のしずく」評判上々、富士見の洋菓子店 地元産梅酒で使ったウメ再利用、まろやかにマッチ

  • 生チョコ「梅恋花のしずく」

  • 生チョコ「梅恋花のしずく」を販売している洋菓子店「バロン」の下鳥英之さん=富士見市西みずほ台

 富士見市産のコメ「彩のきずな」を使用した純米吟醸酒「縄文海進」と同市産のウメをコラボした梅酒「梅恋花(うめれんか)」の製造過程のウメを活用した生チョコを同市西みずほ台1丁目の洋菓子店「バロン」が開発し、販売している。

 細かく刻んだウメの食感と甘い香りが口に広がり、「ウメと生チョコがまろやかにマッチしている」と評判は上々だ。

 開発した生チョコは「梅恋花のしずく」(1ケース6個入り、税込み800円)。

 同市商工会(柳田政男会長)は1992年から、コメの消費拡大と食のブランド化推進を目的に「縄文海進」を開発、販売。2017年度からは、縄文海進を使用した梅酒「梅恋花」を製造し、市民ブランドの確立や市民のふるさと意識の醸成に取り組んでいる。

 こうした中、「梅恋花」の製造過程で使用するウメの再利用方法を思案していたところ、同店経営の下鳥英之さん(67)が昨秋、ウメの実を刻んで生チョコに混合させた試作品を作成。日本酒で漬けた梅の実は硬く、甘い香りがマッチしていることが分かり、商品化に踏み切った。

 1月中旬から同店で販売しており、すでに100個以上が売れ、注文も受け付けている。同店の営業は午前10時から午後8時半。毎週月曜と第3火曜が定休。問い合わせは同店(電話049・251・9747)へ。

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