埼玉新聞

 

東埼玉道路の事業化、沿線自治体から喜びの声 経済の発展や渋滞緩和、県東部の発展に期待

  • 現在の国道4号東埼玉道路=越谷市のイオンレイクタウン付近

 国土交通省は3月31日、今年度から国道4号東埼玉道路の一部区間(八潮市八條―松伏町田島、9・5キロ)について新規事業化を発表した。これを受けて、沿線自治体からは歓迎や喜びの声が上がっている。

 同省などによると、東埼玉道路は東京外環自動車道(外環道)八潮市八條付近の八潮ジャンクション(JCT=仮称)を起点に、国道16号と接続する春日部市の庄和インターチェンジ(IC)までを南北に結ぶ17・6キロの自動車専用有料道路。このうち、事業化が決定した区間について、今年度から調査設計を実施する予定だという。

 これまで沿線や周辺自治体7市3町で「東埼玉道路建設促進期成同盟会」を構成し、地元商工会議所や商工会などと連携して、関係機関へ早期事業化の要望を行うなど取り組んできた。同同盟会会長で春日部市の石川良三市長は「新規事業化の決定を大変喜ばしく思う。現在都市計画決定されている春日部市までの事業化や、圏央道までの延伸に向け、今後も一丸となって東部地域発展のため取り組んでいきたい」とコメントした。

 越谷市の高橋努市長も「東埼玉道路は地域産業や経済の発展、渋滞緩和や防災に寄与する重要な道路。今回の新規事業化は大きな前進であり、心より歓迎する」とコメントを発表した。

 起点となる八潮市では、外環八潮パーキングエリア(PA)の整備事業も計画されている。同市の大山忍市長は「東埼玉道路の整備が実現化することを大変うれしく思う。市としても外環八潮PAをはじめ周辺整備事業など、道路からまちづくりにつなげるよう全力で取り組んでいきたい」とコメントした。

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