埼玉新聞

 

<新型肺炎>シバザクラ40万株咲く観光名所を封鎖 秩父の芝桜まつりが中止に 昨年は44万人訪れる

  • 芝桜の丘は例年より早くシバザクラが開花していたが、芝桜まつりは中止となった=3日午後1時10分、秩父市大宮の羊山公園

 秩父市は3日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、同市大宮の羊山公園にある「芝桜の丘」で、規模を縮小して17日から5月6日まで開催予定だった「芝桜まつり」を中止すると発表した。同まつりの中止は初めて。人が集まることを防ぐため、芝桜の丘はカラーコーンなどで封鎖し、4日以降は入場もできない。

 市によると、芝桜の丘は約1万7600平方メートルの敷地に9種類、40万株以上のシバザクラが咲く観光名所で、昨年は同まつり期間中に約44万人が訪れた。

 今年は暖冬の影響で、例年よりも早くシバザクラの開花が進んでおり、3日も大勢の観光客が訪れていた。まつりの中止に伴い、大型連休中に予定していた関連イベントも中止となる。

 久喜邦康市長は「楽しみにしていた人には申し訳ないが、皆さまの命と健康を守ることを第一に考え、苦渋の決断をした」とコメントした。

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