埼玉新聞

 

俳優・大野拓朗さん、「ロミオ&ジュリエット」で再び主役 大河ドラマなどで成長「違うロミオ像見て」

  • ロミオを演じるに当たって髪を染めた。「でも本番はかつらなんですけど」と笑う大野拓朗さん=東京都目黒区

 さいたま市育ちの俳優大野拓朗さん(30)が、東京国際フォーラムで23日幕開けするミュージカル「ロミオ&ジュリエット」で主役のロミオを演じる。2017年に続き2度目で、自身もデビュー間もないころに魅了された思い入れのある作品だ。

 「この2年で自分も成長した。前回とは違うロミオを見てほしい」と2年ぶりの大役に挑む。

■朝ドラや大河ドラマなどで経験重ねる

 シェークスピアの原作は、激しく対立する二つの名家に生まれた若い2人の恋を描くラブストーリーの古典。大野さんは11年の舞台を見て「とりこになった」という。

 「障壁のある恋愛という王道の魅力。物語自体にパワーがあるし、他のいろんな恋愛ドラマや映画を見ても『ロミジュリ』の世界観が流れているんです」。すぐにサントラCDを手に入れ、劇中の曲も全部覚えた。今も移動の車中などで毎日のように聴き、日々の活力になっている。

 前回のロミオ役から2年。この間、NHKの朝ドラ「わろてんか」のキース役、大河ドラマ「西郷どん」の桐野利秋役をはじめ、数々のドラマや映画、舞台に出演し、海外や南極の地も踏んだ。「いろんな経験を重ね、役者として一人の人間として大きく成長できた。今回のロミオ像は前と違うと思います」

 前回のロミオは純粋にジュリエットへの愛に突っ走ったが、今回は「もう少し大人で分別もある」と分析。ジュリエットが敵対する家の人間ということを理解した上で「その壁を乗り越えようとする熱量がある」という。

 「若気の至りではなく、分別ある大人の選択としてジュリエットと結婚したいと考えるロミオ。こんな人に出会いたいと思ってもらえるようなロミオを演じたいですね」

 東京生まれ、中学入学と同時にさいたま市へ。地元が近い共演者、スタッフが現場にいると盛り上がる。「まず何中(出身)って聞く(笑)。それで大体あの辺って分かりますし、部活とか共通の話題がたくさんあります」

 地元さいたまの良さを「何より便利なところ」と語る大野さん。「(劇場が)近いので気軽に足を運んでほしい。僕が初めて見た時のように、皆さんにとっても一生忘れられない思い出、宝物になるような時間にしたいですね」

■本紙読者6組をご招待

 大野さんが出演する「ロミオ&ジュリエット」のチケット(S席1万3千円)を6組12人にプレゼントします。

 公演日は(1)3月5日(2)6日(3)8日で、いずれも午後1時半開演。チケットは各2組4人です。

 はがきに希望の公演日と住所、氏名、年齢、電話番号を明記し、〒331―8686、さいたま市北区吉野町2の282の3、埼玉新聞社「大野拓朗チケット係」へ。2月22日必着。応募多数の場合は抽選。

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