埼玉新聞

 

ベルーナ130億円を投資、広大な物流拠点が完成 在庫1100万点が保管可、フル稼働へ 驚きの最新技術を導入

  • 規模を拡大した「ベルーナ吉見ロジスティクスセンター」。手前側半分が増築された(ベルーナ提供)

    規模を拡大した「ベルーナ吉見ロジスティクスセンター」。手前側半分が増築された(ベルーナ提供)

  • 規模を拡大した「ベルーナ吉見ロジスティクスセンター」。手前側半分が増築された(ベルーナ提供)

 通信販売大手のベルーナ(上尾市、安野清社長)が約130億円を投資して2021年11月から工事を進めてきた「吉見ロジスティクスセンター」(吉見町西吉見南部地区)の増築棟が完成し23日、関係者らを集め竣工(しゅんこう)式が行われた。

 これまで外部倉庫に委託していた在庫商品の集約や受託事業のキャパシティー拡大などで物流機能を強化し、収益率の向上を図ることが狙い。搬送作業を代替するロボットAGV(無人搬送車)を利用したワークステーションなど最新システムを導入することで、出荷まで最小限の人員で対応できるよう効率化が進められる。

 増築棟の敷地面積は約2万3051平方メートル。プレキャスト・プレストレストコンクリート造り4階建てで、延べ床面積は9万8350平方メートル。今回の増築により保管在庫点数は約700万点から最大約1100万点に増加。出荷能力は増築前と比較して43%拡大する予定。

 安野清社長は「外部の経済環境は依然厳しいが、キャパオーバーとなるくらいフル稼働したい」と意欲を見せた。

 同センターではメガソーラー発電や発光ダイオード(LED)照明を100%導入し、年間の二酸化炭素排出量を2657トン削減する。
 

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