埼玉新聞

 

<新型肺炎>3日間で5億円に…企業から申し込み殺到、秩父市の特別融資に「予想以上、まだまだ多いはず」

  • 秩父市役所=秩父市熊木町

 新型コロナウイルス対策で経営状況の悪化が懸念される企業への特別融資として、秩父市が特別枠を設定した独自制度「市ハイパワー資金」について、市内の企業から申し込みが殺到し、受け付け開始から3日間で融資総額5億円に達したことが16日、分かった。久喜邦康市長が同日の市議会3月定例会最終日に明らかにした。

 市によると、貸付利率は長期プライムレートの2分の1となる0・475%で、融資額は運転資金で上限2千万円。融資期間は5年以内で、対象は市内に店舗や工場、事業所を有する中小企業者とした。11日から受け付けを始め、観光業や製造業、運送業などから38件の申し込みが相次ぎ、受け付けを13日で終了した。

 市企業支援センターの担当者は「予想していた以上に厳しい中小企業が多いと感じた。まだまだ困っている中小企業は多いはずなので、早急に対策を検討したい」と話した。

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