埼玉新聞

 

ゆるキャラGP優勝のカパル、トリックアートで志木駅東口に出現 立体的なカパル、市内の名所眺める

  • ペデストリアンデッキに敷設されたストリートアートの上に乗るカパル=東武東上線志木駅東口(志木市提供)

 東武東上線志木駅東口広場のペデストリアンデッキに、昨年の「ゆるキャラグランプリ2018」で優勝した公益財団法人「志木市文化スポーツ振興公社」のマスコットキャラクター「カパル」のストリートアートがお目見えし、通勤や通学客ら市民の関心を集めている。

 市の玄関口である同駅東口周辺ににぎわいを創出しようと、志木市観光協会が取り組む「アートによるまちづくり事業」の一環。デッキには昨年11月、チョークアートギャラリーの黒板(縦65センチ、横175センチ)を設置し、県立志木高校の生徒らが描いたイラストが掲出されている。

 ストリートアートは縦横3・7メートル。新河岸川の桜や和舟「いろは丸」、田子山富士などの名所を、市内のカッパ伝説をモチーフに制作された巨大なカパルが眺める構図。見る角度により、カパルなどが立体的に見えるトリックアートになっている。

 同協会が昨年10月から約1カ月間、デザインを全国公募。同協会役員や市職員らで構成した選定委員会が応募のあった6件から、独創性や芸術性、話題性、拡散性など6項目を基準に審査し、東京都港区の合同会社「SOBASUTA」の代表社員傍嶋賢さんの作品を選定した。

 傍嶋さんは「志木市の見どころをちりばめ、多くの人に親しまれるフォトスポットになるように制作した。多くの人が志木を訪れ、撮影を楽しみながら市の魅力を全国に拡散してもらえれば」と話している。

 カパルのストリートアートは7月下旬ごろまで、同所に敷設するという。

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