埼玉新聞

 

商店街の活性化に、すぐに開業できる物件提供 秩父で起業支援プロジェクト 経営のノウハウや移住の支援も

  • 約20席がある店内の物件イメージ(秩父地域おもてなし観光公社提供)

 秩父地域おもてなし観光公社は秩父市や西武鉄道(本社・所沢市)と共同で、地方創生や商店街の活性化、起業支援プロジェクトの一環として、飲食店の新規開業を検討している人を対象に、秩父市内ですぐに開業できる飲食店物件を提供し、飲食店経営を応援する。同公社ホームページで出店希望者の募集を開始しており、今後10年間で計5人程度の出店希望者を募る。

 プロジェクト対象物件は同市熊木町の秩父ビジネスプラザ1階にある約15坪のテナントスペース。今春にオープン予定で、西武秩父駅から徒歩3分に位置する。趣向を凝らした内装や厨房(ちゅうぼう)設備、客席もそのまま貸し、チャレンジ期間として最大2年間で自由に営業可能。大きな投資をせずに起業前に料理の評価や業態の反応を知ることができる。

 プロジェクト応援団体はチャレンジ期間中、独立後も飲食店経営を成功させることができるように仕入れなどの店舗経営のノウハウの獲得をサポートし、期間中から十分利益が生み出せるよう支援。期間終了後、市内での開店を目標とし、そのために必要な地域の事業者や行政機関、観光関係者、金融機関などとのネットワークづくりに加え、移住サポートなどの支援も行う。

 募集業種は飲食業やサービス業(物販可)。店舗利用料は月額10万円で、光熱水費・通信費・共益費は別。売り上げ手数料は要相談で、敷金・礼金や保証金は不要。希望者は同公社のホームページから申込書をダウンロードし、必要事項を記入の上、郵送かファクスで申し込む。第1次募集の締め切りは28日まで。

 同公社の担当者は「今後、秩父でお店を始めて、秩父を盛り上げたい人に応募してもらえれば」と話していた。

 申し込み・問い合わせは、同公社(電話0494・26・6260)へ。

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