埼玉新聞

 

小学生がプログラムでロボット動かす大会、久喜で白熱 動かずピットインするチーム続出、理系女子コンビV

  • 競技でロボットをセットする大会参加者=久喜市立太田小学校体育館

 プログラミング教育に関心が集まる中、小学生が組み立てたロボットをプログラムで動かす大会が久喜市立太田小学校で開かれた。23チームが参加し、小学生が事前に制作した自慢のロボットを持ち寄り、プログラムの正確さなどを競った。

 2020年に導入されるプログラミング教育に合わせ市教委が開催した。

 競技はブロックや車輪、モーター、センサーを組み合わせて制作されたロボットが、縦横約1・8メートルのコースを走行して競う。ロボットのパーツはプログラミングで制御する。競技に先立ち、子どもたちが事前に準備したプログラミングを再びタブレット端末に打ち込み、ロボットに転送。スタートの合図でスイッチを押し、ロボットを発進させた。

 2チームの対戦で制限時間は3分。先にゴールしたチームが勝ち。ところが、スタートと同時に思い通りにロボットが動かず「ピットイン」するチームが続出。多くのチームがコースに沿ってロボットが曲がるタイミングを制御できず、再度プログラムを調整する作業を繰り返した。

 優勝したのは理系女子コンビの市立久喜小6年、斉藤七海さん(12)と佐久間心咲さん(12)。発光ダイオード(LED)の懐中電灯を「リモコン」替わりにセンサーにかざしロボットを旋回させるアイディアに、大会を見守った大人たちからも感嘆の声が上がった。

 表彰状を受け取った2人は「ロボットを真っすぐ進める調整をするのに、放課後に何度も練習しました」と喜びを語った。

 教材としてロボットを提供した「アーテック」の福永正人東京支社長は子どもたちの様子を見ながら「論理的思考力、問題解決能力、創造力を引き出すだけでなく、友達や先生とコミュニケーションを深めることができる」と説明した。

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