埼玉新聞

 

拾得届、過去最多に ららぽーと新三郷、レイクタウン、イオン羽生など大型商業施設8割 ドローンは43点

  • 埼玉県警察本部=さいたま市浦和区高砂

 昨年1年間に県警に寄せられた拾得届は前年より2万7117件多い93万744件で、統計のある1989年以降で過去最多となったことが、県警のまとめで分かった。遺失届は過去最多だった前年と比べて45件減ったものの、21万2648件でほぼ横ばい。県警は増加する届け出に対応するため、昨年5月に県警本部に遺失物コールセンターを設置。同12月から対象の署を15署に拡大して運用している。

 県警会計課によると、拾得届のうち、鉄道会社や大規模店舗など施設占有者からの届け出が78万3306件で84・2%を占める。特に大型商業施設は多い順に「ららぽーと新三郷」が1万5696件、「イオンレイクタウンkaze」が1万5543件、「イオンモール羽生」が1万1842件となっている。

 拾得届のうち物品は178万9417点で、傘が最多の9万4893点。財布・小銭入れ類が5万3316点、鍵類が4万8017点で続く。特異なものではベビーカー44点、ドローン43点などがあった。現金は10億1511万7838円となっている。

 遺失届のうち物品は70万6200点。財布・小銭入れ類が4万9798点と最も多く、携帯電話などが3万7687点、鍵類が3万3913点だった。現金は17億5874万1809円。

 1日当たりの拾得届は約2600件、遺失届は約600件となっている。

 県警遺失物コールセンターが昨年5~12月に電話で受理した件数は1万4143件。「なくしたものが拾われているか」などの検索が7907件で最も多く、55・9%を占める。受理の1日平均は12月が145件。過去最も多かったのは今年の仕事始めだった1月6日の256件となっている。

 県警はコールセンターの対象となる署を順次拡大しており、12月までにさいたま市内の各署をはじめ、草加、所沢、越谷署などが新たに追加された。

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