埼玉新聞

 

見事!だまされた客が買い物強行「絶対に大丈夫」 詐欺疑った店員、客の車ナンバー控え通報…男性救われる

  • 振り込め詐欺被害を未然に防ぎ、表彰状を手にする保坂尊利さん(左)と上尾署の田中秀樹署長=上尾署

 振り込め詐欺被害を未然に防いだとして、上尾署は、セブンイレブン上尾原市バイパス店のオーナー保坂尊利さん(48)に感謝状を贈呈した。保坂さんは昨年2月にも同様の振り込め詐欺被害を未然に防いでいる。

 同署によると、2月6日午後4時35分ごろ、同店に来店した市内在住の60代男性が電子マネーギフトカード(30万円分)を購入した。あまりに高額だったため不審に思った女性店員が、別の店舗にいた保坂さんへ連絡。保坂さんは「おそらく詐欺だから、販売するのを待って」と話し、電話で替わってもらい男性を説得。しかし男性は「絶対に詐欺ではない。自分で使うので大丈夫」と無理矢理に購入したため、保坂さんは帰ろうとする男性の車のナンバーを控えるよう、店員へ伝えた。

 保坂さんは「コンビニでカードを30万円買う人はまずいない。買っても2、3万円程度。絶対に詐欺だと思った」と、すぐに同署へ通報した。

 同署ではナンバーから男性を割り出して説得し、振り込め詐欺を未然に防いだ。保坂さんは「連絡を受けるまで正直、駄目だったかなと心配していたが、防げたと聞いて安心した」と話した。

ツイート シェア シェア