埼玉新聞

 

浦和・武藤、公式戦復帰に意欲 練習試合で4得点の大暴れ、新システムの戦術理解にも自信

  • 非公開練習後、笑顔で引き揚げる浦和の武藤(右)。左は岩波=24日、さいたま市内

 浦和は26日、YBCルヴァン・カップ1次リーグ第2戦で松本と対戦する(19時30分・埼玉)。チームは24日、さいたま市内で約1時間半の非公開練習を実施。練習後のピッチ上には、公式戦復帰に意欲を燃やす武藤の姿があった。

 武藤は昨年10月18日のリーグ大分戦で相手に引き倒された際、右肩関節を脱臼。全治4カ月の重傷でシーズン終盤を棒に振った。今季も沖縄合宿終盤まで別調整が続いたものの、足首のけがで出遅れた昨季と比べると、その表情は明るい。

 「去年(のプレシーズン)は室内メニューしかできなかった。開幕して(リーグ)5試合目には出たけど、無理やり上げたところもあった。今回は(全体練習に)参加できなくても、走ったり、筋力トレーニングは積めている」と、復帰へのプロセスに明らかな差を実感している。

 22日に行われたユースとの練習試合(20分×3本)では、フル出場で4得点と大暴れ。「相手は高校生でしたけど、いつでも(ゴールは)気持ちいいもの」と試合勘が損なわれていないことを結果で証明した。

 今季から取り組んでいる4バックの新システムに、いいイメージを持っているようだ。「大槻監督は細かいところもしっかりミーティングでやってくれる。みんなのプレーをしっかり見ているので、ピッチに入っても戸惑うことはない」と戦術理解にも自信をにじませる。

 オフザボールの動きにたける背番号9が戦線に復帰すれば、攻撃の引き出しは増すばかり。「ピッチに立ったら試合がしたい、と欲が出る。そういう欲を強く持って取り組んでいきたい」と目を輝かせた。

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